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貧血、立ちくらみにおすすめの漢方薬3選

 

貧血、立ちくらみにおすすめ漢方3選タイトル

朝起き上がったときにふわっと目の前が暗くなったり、階段をのぼっただけで息切れしたり。なんとなく顔色が冴えず、疲れやすさが続いているのに「忙しいから仕方ない」とやり過ごしていませんか? 貧血や立ちくらみは、からだに必要な栄養やエネルギーが不足したり、水分の巡りが乱れたりすることで起こりやすい不調です。そんなとき、自分の体質に合った漢方や日々の養生で、やさしく整えていきませんか?

東洋医学では貧血、立ちくらみをどう見る?

東洋医学では、貧血や立ちくらみは、からだを養う「血(けつ)」や、活力のもととなる「気(き)」が足りない状態と深く関係すると考えます。血が不足すると、顔色が悪い、めまいがする、肌や髪が乾燥しやすいといった不調があらわれやすくなります。また、気が足りないと、疲れやすさやだるさが目立ち、立ち上がったときにふらつきやすくなることもあります。さらに、水分の巡りが滞ると、むくみや重だるさが加わることもあるため、漢方ではその人の体質や不調の出方に合わせて処方を選んでいきます。

おすすめ漢方薬3選の詳しい解説

1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血の不足に水分の滞りが重なり、冷えやむくみがあり、顔色が悪くなりやすい方に向いています。
2.十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
気力も栄養も足りず、疲れやすさや衰弱が強い方、産後や病後の回復期にもおすすめです。
3.四物湯(しもつとう)
血の不足が中心で、肌の乾燥やかさつき、爪のもろさなどが気になる方に適した処方です。

立ちくらみがつらい女性

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷えやむくみがあり、立ちくらみや顔色の悪さが気になる方におすすめです。

【こんな症状に】
顔色が白っぽい/立ちくらみがしやすい/足がむくみやすい/冷えやすい/疲れるとめまいっぽくなる
【含まれる生薬】
当帰、芍薬、川芎、茯苓、白朮、沢瀉
【特徴・効果】
当帰芍薬散は、からだを養う力を補いながら、余分な水分を外に出して巡りを整える処方です。女性向けの代表的な漢方薬で、婦人科の臨床現場でも様々な不調を整える目的でよく活用されています。立ちくらみや顔色の悪さに加えて、むくみや重だるさ、冷えが一緒に気になるときに向いています。味わいはやややさしい甘みがあり、草木のような穏やかな香りを感じやすいでしょう。食前または食間に、白湯でゆっくり飲むと取り入れやすく、冷えが気になる日は温かい飲み物と合わせるのもおすすめです。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

疲れやすく、立ちくらみがあり、全身の活力が落ちている方におすすめです。

【こんな症状に】
すぐに疲れる/立ち上がるとふらつく/顔色につやがない/食後も元気が出ない/産後や病後で体力が戻りにくい
【含まれる生薬】
人参、黄耆、当帰、芍薬、地黄、川芎、白朮、茯苓、桂皮、甘草
【特徴・効果】
十全大補湯は、体力や気力を補いながら、からだを養う力も支える代表的な漢方です。疲労感が強く、立ちくらみや顔色の悪さが続くような、消耗した状態を整えたいときに向いています。味はほんのり甘く、シナモンを思わせる桂皮の香りがふわっと広がるのが特徴です。食前または食間に白湯で飲むとよく、冷えや疲れが強い日は温かいうちに取り入れると続けやすいでしょう。

四物湯(しもつとう)

肌や髪の乾燥、爪のもろさなど、うるおい不足が気になる方におすすめです。

【こんな症状に】
立ちくらみがある/肌がかさつく/髪がぱさつく/爪が割れやすい/月経後にぐったりしやすい/冷えやすい
【含まれる生薬】
地黄、当帰、芍薬、川芎
【特徴・効果】
四物湯は、からだを養いながら巡りを整える、貧血傾向の方に使われる基本的な処方です。立ちくらみや顔色の悪さだけでなく、肌や髪のパサつき、爪の乾燥が目立つときにも向いています。味はやや深みのある甘みと、こっくりした生薬らしい風味があり、からだをいたわるような飲み心地です。食前または食間に白湯で飲み、冷たい飲み物を控えめにすると、養生の面でも相性がよいでしょう。

まとめ

東洋医学において、貧血や立ちくらみは、からだを養うものや活力が不足していたり、水分の巡りが乱れていたりすると起こりやすいと考えます。今回解説した漢方の証は、顔色の悪さや乾燥が目立つのか、疲れやすさが強いのか、むくみや冷えもあるのかなどがポイントになります。不調の名前だけで選ぶのではなく、自分の体質や今の状態に合った処方を選ぶことが大切です。日常生活でふらつきや疲れを感じるなら、そのままにせず、毎日のケアで少しずつ整えていきましょう。迷ったときは、医師や漢方に詳しい専門家に相談してみてください。

※本記事は「漢方と365日。」の協力で作成されました。

漢方と365日

【みんなとつくる漢方メディア 漢方と365日。】
難しいと思われがちな漢方をよりわかりやすく、そして自分事にしてほしいという願いからオープンした「漢方と365日。」
漢方体質診断「見つかる!わたしの不調スイッチ」で自分の体質を知ることができるほか、現時点での自分の体や心がどんな状態であるか確認でき、体質に合わせた生活習慣や運動などの養生法を手に入れられる。漢方の処方を受けられる医療機関の検索も可能。

この記事の監修医師

丸の内の森レディースクリニック

吉住奈緒子先生

大阪大学医学部医学科卒。 大阪府立急性期・総合医療センター、厚生労働省医系技官などを経て、現在は東京女子医科大学附属東洋医学研究所 助教。 専門は公衆衛生、東洋医学。毎週火曜日、丸の内の森レディースクリニックで漢方外来を担当。

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