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気象病におすすめの漢方薬3選

  

天気痛・気象病におすすめの漢方薬3選タイトル

雨の日の朝、なんとなく体が重くて起き上がれない。台風や低気圧が近づくと、頭がズーンと重くなったり、めまいやだるさを感じたりしていませんか?

これから始まる梅雨や台風シーズン、春の天気が崩れやすい時期は、気圧や湿気の影響で不調が出やすくなります。そんな「天気に振り回される体」を整える方法として、漢方や養生の考え方を取り入れてみましょう。

東洋医学の観点から気象病を解説

東洋医学では、気象病の背景に「水」のめぐりの乱れが関係すると考えます。体の中の余分な水分がうまく巡らず滞ってしまう状態を「水滞(すいたい)」といい、頭重感やむくみ、めまい、だるさなどにつながりやすくなるとされています。

また、湿気の多い季節は外からの「湿」の影響を受けやすく、体内の水分代謝がさらに乱れがちです。さらに、胃腸が弱い人や冷えやすい人は、気のめぐりも低下しやすいため、低気圧の変化に敏感に反応することがあります。

漢方では、症状だけでなく「証」と呼ばれる体質や、個別の不調の出方に合わせて処方を選ぶことが重要です。

おすすめ漢方薬3選

1.五苓散(ごれいさん)
水滞全般に用いられる代表的な処方で、低気圧による頭痛、めまい、むくみ、だるさに幅広く使われる漢方です。
2.苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
ふわふわするめまいや立ちくらみ、動悸を伴うタイプに向き、やせ型で冷えやすい女性に合いやすい処方です。
3.半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
胃腸が弱く、雨の日に頭が重い、吐き気やめまいが出やすい虚証タイプにおすすめです。

頭痛に悩まされる女性のイラスト

天気痛におすすめの漢方薬、よくわかる個別解説

五苓散(ごれいさん)

水滞があり、低気圧で頭痛やむくみが出やすいタイプにおすすめです。

【こんな症状に】

低気圧で頭が重い/雨の日にむくみやすい/めまいがする/体がだるい/のどが渇くのに尿が少ない

【含まれる生薬】

沢瀉、猪苓、茯苓、白朮、桂皮

【特徴・効果】

五苓散は、体にたまった余分な「水」のめぐりを整える漢方です。水分代謝を助けることで、低気圧による頭痛やめまい、むくみ、だるさをやわらげる方向に働きます。二日酔いなどに使われる漢方薬として、聞いたことがある人もいるかもしれません。
味わいは比較的すっきりとしていて、桂皮のほのかな香りが感じられます。雨の日や気圧の変化が気になる日は、食前または食間に白湯で飲むと、体を冷やさず取り入れやすいでしょう。
 

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

ふわふわしためまい、立ちくらみ、動悸があり、冷えやすいタイプにおすすめです。

【こんな症状に】

ふわふわと揺れるようなめまい/立ち上がるとクラッとする/動悸が気になる/冷えやすい/疲れると不調が出やすい

【含まれる生薬】

茯苓、桂皮、白朮、甘草

【特徴・効果】

苓桂朮甘湯は、余分な「水」をさばきながら、体をあたためて「気」のめぐりを支える処方です。天気が崩れる前にふわふわする、胸がドキドキする、足元が頼りないと感じる人に合いやすいでしょう。
桂皮のシナモンのような香りと、甘草によるやさしい甘みが特徴です。冷えを感じやすい方は、食前または食間に白湯でゆっくり飲むと、体になじみやすくなります。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)

胃腸が弱く、頭重感や吐き気を伴う頭痛やめまいが出やすいタイプにおすすめです。

【こんな症状に】

雨の日に頭がズーンと重い/吐き気を感じやすい/めまいがする/胃もたれしやすい/疲れると食欲が落ちる

【含まれる生薬】

半夏、白朮、天麻、茯苓、陳皮、生姜、黄耆、人参、沢瀉、黄柏、乾姜、麦芽

【特徴・効果】

半夏白朮天麻湯は、胃腸の働きを助けながら、体内にたまった「湿」や余分な「水」を整える漢方です。雨の日に頭が重くなり、めまいや吐き気を伴いやすい人、疲れると胃腸の不調が出やすい人に向いています。
香りは穏やかで、生姜や陳皮のようなさわやかさと、ややほろ苦さを感じる味わいです。胃腸が弱い方は、食前または食間に白湯で飲むと、薬っぽい負担を感じにくいでしょう。

まとめ

天気痛・気象病は、東洋医学では「水」のめぐりが滞る水滞や、湿気による「湿」の影響が関わると考えられています。低気圧で頭痛やむくみが出やすい人には五苓散、ふわふわめまいや動悸が気になる人には苓桂朮甘湯、胃腸が弱く頭重感や吐き気を伴う人には半夏白朮天麻湯といった形で使い分けます。
同じ天気痛でも、体質や不調の出方によって合う漢方は異なります。自分の「証」に合った処方を選ぶことで、天気に左右されにくい体づくりを目指していきましょう。気になる症状が続くときは、医師や漢方に詳しい専門家に相談してみてください。

※本記事は「漢方と365日。」の協力で作成されました。

漢方と365日

【みんなとつくる漢方メディア 漢方と365日。】

難しいと思われがちな漢方をよりわかりやすく、そして自分事にしてほしいという願いからオープンした「漢方と365日。」
漢方体質診断「見つかる!わたしの不調スイッチ」で自分の体質を知ることができるほか、現時点での自分の体や心がどんな状態であるか確認でき、体質に合わせた生活習慣や運動などの養生法を手に入れられる。漢方の処方を受けられる医療機関の検索も可能。

この記事の監修医師

丸の内の森レディースクリニック

吉住奈緒子先生

大阪大学医学部医学科卒。 大阪府立急性期・総合医療センター、厚生労働省医系技官などを経て、現在は東京女子医科大学附属東洋医学研究所 助教。 専門は公衆衛生、東洋医学。毎週火曜日、丸の内の森レディースクリニックで漢方外来を担当。

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