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子宮にできるポリープは切除すべき?症状・痛み・費用から術後の生活まで徹底解説
「子宮にポリープがある」と言うと、「がんじゃないの?」「手術しないと危ないの?」とびっくりする人も多いです。子宮のポリープにはいくつか種類がありますが、その多くは良性です。産婦人科でも、「ポリープ切除術」は日常的に行っている処置のひとつ。現場でポリープを取ったら、念のため病理検査(悪性がないかチェックする検査)に出しますが、実際のところ、異常があることはそんなにありません。
ただし、放置すると出血の原因になったり、不妊につながるといった影響もあるので、少し注意が必要です。今回は、そんな「子宮にできるポリープ」について解説します。
そもそも「ポリープ」ってなに?体の中にできる「おでき」の正体
ポリープとは、子宮に限らず、粘膜の一部が小さく盛り上がってできたできものの総称です。大腸、胃、鼻やのど、子宮など、粘膜のある場所なら性別を問わず、どこにでもできる可能性があります。子宮のポリープはその名前の通り、ポリープの中で、子宮にできるものをいいますが、入口側にできるものと、奥の内側にできるものとで意味合いが少し違います。
ポリープができたからといって、必ずしもがんというわけではないし、大抵の場合、悪さをすることはありませんが、ポリープは出血の原因になることがあります。生理以外の余計な出血がある場合には、子宮頸がんや子宮体がんではないことを確認する必要があるため、ポリープを切除して、顕微鏡の検査に出してしっかり確認する必要があるのです。
子宮にできるポリープの種類とそれぞれの特徴とは?
子宮ポリープは、大きく分けて子宮「頸管」ポリープと子宮「内膜」ポリープがあります。

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子宮の入り口にできる「子宮頸管ポリープ」
子宮「頸管」ポリープは、その名の通り、子宮の入口部分である子宮頸管にできるポリープのこと。赤くてやわらかく、細い茎でぶら下がるように見えることが多く、子宮頸がん検診で細胞を採る部分にあるので検診の時に見つかることもあります。症状がないことがほとんどですが、症状がある場合は、性交後の出血、不正出血、おりものが増えたりといった形で表面化することがあります。
子宮の中にできる「子宮内膜ポリープ」
一方の子宮「内膜」ポリープは、子宮の奥、赤ちゃんのベッドになる子宮の内側の部分にできるポリープのことです。こちらのタイプは生理以外のタイミングで不正出血があったり、生理の際に経血量が増えたり、不妊との関係があったりと、子宮頸管ポリープよりも日常生活で問題になる症状が多くなります。
子宮のポリープが疑われる主な症状

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不正出血、性交後の出血
もっとも多い症状は、不正出血です。たとえば生理は終わったはずなのに少し血がつく、性交のたびに出血する、生理ほどではないけど茶色っぽいおりものが続く、といった症状です。子宮頸管ポリープはこすれた刺激で出血しやすいため、このような症状が出てきます。こういった症状を繰り返すようなら受診をおすすめします。
おりものの異常
また、おりものが増える、においが気になる、おりものが膿っぽいと感じることもあります。感染や炎症を伴っていると、おりものに異常を感じて気づく方もいます。
過多月経、不妊
子宮内膜ポリープの場合は、経血量が多い、終わったはずの生理がダラダラと長引く、妊活をしてもなかなか妊娠しないなどで受診して、超音波検査をしてみたら子宮内に何かがある、といった形で見つかります。
「不妊症」と子宮内膜ポリープの関係とは?
子宮頸管ポリープの不妊への影響は子宮内膜ポリープほど大きくありません。妊娠に関係してくるのは、子宮の奥にできる子宮内膜ポリープのほうです。
赤ちゃんのベッドになる子宮内膜にポリープがあると、受精卵が子宮の内側にくっつく「着床」を物理的にじゃまする可能性があります。
実際に、子宮内膜ポリープを子宮鏡で切除すると、妊娠率が上がる可能性を示した報告が複数あります。ですが、体外受精などの高度な生殖医療の力を借りた場合には大きな差はないという報告もあり、ポリープがあるからといって妊娠できないわけではないし、切除したからといって妊娠できるというわけでもない、というのが結論です。他に原因がないのに妊娠しない状況がしばらく続く場合には、切除手術を検討します。
子宮のポリープはどうやって見つける?検査・診断の流れ
子宮のポリープは、内診や超音波検査(エコー)を行うことで見つかります。現実問題、「私ポリープかも!」と自分で疑って受診されるような患者さんはほとんどいません。会社で受けた検診でたまたま指摘されたり、生理の量が多い、生理痛がつらい、といった具体的な症状の相談で来られて、超音波検査をしてみると見つかるケースが多いです。
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子宮頸管ポリープの場合
子宮頸管ポリープは目視することで確認できます。内診をする際に、おりものや子宮の入り口の状態を確認しますが、子宮頸管ポリープは子宮の入り口からピョコっと出ていることがあり、この時に見つかります。
なお、子宮頸がん検診でポリープを指摘されることもありますが、見ただけではポリープの性質がすべてわかるわけではないため、必要に応じて切除して病理検査を行って悪性かどうかを判断します。その場で切除することが多いです。
子宮内膜ポリープの場合
子宮内膜ポリープは子宮の中、内膜のところにできるので、内診では見つけられません。経腟エコーで見つけることができます。エコー検査で子宮内膜をチェックした際に、子宮内膜ではない何かがあるな〜という感じで疑われるのです。
そのうえで、必要に応じて子宮鏡検査を行ったり、MRIという画像の検査を行ったりして、内膜ポリープの位置や数、サイズをより正確に確認します。
ポリープは取らないといけないの?切除or経過観察の判断基準
手術や切除を考えるのは、不正出血が続くとき、妊活の阻害原因として疑われるときなどです。逆に、サイズが小さくて本人にこれといった症状がなく、画像診断や診察で良性らしいと判断される場合には、手術をせず経過観察になることもよくあります。
子宮ポリープ切除手術の種類
子宮頸管ポリープの場合
子宮の外に出ている子宮頸管ポリープは、表にピョコっと出ているので外来で簡単にとることができます。内診台に座って、はさみの先がピンセットのようになった器具でポリープをはさみ、つまんでクルクルねじるようにすれば取れるので、処置自体は1~2分で終わります。
痛みには個人差がありますがほとんどないことが多く、あっても「なんか触られてるな〜」という違和感程度で済む方が多数派です。処置後に少量の出血が数日みられることがあるので、生理用のナプキンやおりものシートをつけて終了。
根っこの部分が太くて、外来でねじ切る処置が難しそうな場合は、麻酔のできる病院を紹介されることもあります。
子宮内膜ポリープの場合
子宮内膜ポリープの切除は、子宮の中にあるものを取るので、頚管ポリープよりは少し大掛かりになります。小規模な婦人科クリニックでは設備上できないことが多いので、その場合は設備のある病院に紹介になります。
子宮鏡という器具を使い、中を見ながら切除する方法が一般的です。子宮鏡というのは内視鏡の一種で、細いカメラで子宮の中をみるものです。一般の方のイメージでいうと「胃カメラ」のもっと細いバージョンを想像していただくと近いかもしれません。
カメラの先端にライトがついていて、ポリープを画面で確認しながら取ります。外来で行う場合もあれば、麻酔を使って日帰りや短期の入院で行うことも。このあたりはポリープの大きさや数、医療機関の体制によって変わってきます。

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費用と術後の生活は?仕事や性交渉はいつからOK?
費用は、どの手術か、麻酔を使うか、病理検査をするか、日帰りか入院かでかなり変わります。
子宮頸管ポリープ切除術は診療報酬上1,190点
子宮内膜ポリープ切除術は子宮鏡下手術で4,730〜6,630点
が設定されています。
初再診料、検査料、病理検査料、薬代などが加わるので、実際の自己負担は数千円台から数万円程度と考えるとよいでしょう。
運動や仕事はいつから?
術後は、軽い下腹部痛や少量の出血が数日続くことがあります。デスクワークなら早く戻れることが多いですが、運動、入浴、性交渉の再開時期は処置内容で違うため、担当医の指示に従ってください。
・激しい運動
・長時間のランニングや筋トレ
・重いものを持つ仕事
は控えた方が無難です。
再発はまったく珍しいことではありません。特にホルモンの影響や炎症の背景があると、時間がたってまたできることがあるので、一度取って終わりではなく、症状が再び出たら再受診することが大切です。
性交渉の再開タイミング
処置後は、粘膜が落ち着くまで感染や出血を避ける目的で、性交渉をしばらく控える指示が出ます。同じ理由で、タンポンの使用も避けましょう。
再開時期は「出血が止まってから○日」「1〜2週間後」など施設によって指示に差があるため、状況に合わせて主治医の指示を優先してください。
まとめ|不正出血や妊活の悩みは早めに婦人科へ
子宮のポリープは、多くが良性です。しかし、不正出血の原因になったり、子宮内膜ポリープでは妊娠しにくさに関わったりするため、気になる症状があるなら早めの受診が安心につながります。特に「性交のあとに出血する」「生理以外に血がつく」「経血量が増えた」「妊活中なのになかなか授からない」といった兆候があれば、早めに婦人科を受診して相談してみましょう。
子宮頸管ポリープは外来で短時間に処置できることも多く、子宮内膜ポリープも適切に診断して必要時に治療すれば、症状の改善が期待できます。怖がりすぎる必要はありませんが、放置しすぎないことが大切です。
<参考文献>
MSDマニュアル プロフェッショナル版 子宮頸管ポリープ
Lieng M, Istre O, Qvigstad E. Treatment of endometrial polyps: a systematic review. NCBI Bookshelf. 2010. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK79302/(閲覧日:2026年5月22日)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8421660/
















