医師 紹介

crumii編集長・宋美玄のニュースピックアップ #22

「産婦人科受診をトラウマにしない」プロジェクト始動 安心してかかれるドクターのリストを試験公開しました

皆さま、いつもcrumiiの記事をお読みいただきありがとうございます。クラウドファンディングでは667名の方々から12,384,000円のご支援をいただき、4月9日(子宮の日)にサイトがオープンしてからすでに14万人以上の方にご訪問いただいています。

確度の高い医療記事、さまざまな立場の当事者の方のインタビュー、時事ネタやSNS炎上ネタなど、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)に関わる色々なイシューについて発信しています。

crumiiは、女性が自分の体について選択肢を知り、アクションを起こせる後押しができれば、と願って生まれました。医学的に適切な情報、医療サイドだけでなく当事者の立場の方の体験談、社会問題についてできるだけ解像度の高い視点からの解説とオピニオンなどをお届けできればと思い、日々チーム一同奮闘しています。

本日のニュースピックアップは、crumiiの新しい取り組みについて紹介します。

宋美玄編集長メディア『crumii』医師掲載機能、β版リリースのお知らせ(PR TIMES)

「産婦人科受診をトラウマにしない」ドクターをみつけられる!

『crumii』医師掲載機能 β版

そして、もう一つのプロジェクトが、「産婦人科受診をトラウマにしない」ために、安心してかかれるドクターをみつけられるリストを作ることでした。

この度、crumiiのプロジェクトに賛同してくださった70名の産婦人科医師たちの協力により、医師情報の掲載機能(試験運用版)を公開いたしました。

crumiiのビジョンに共感いただいたドクター

このプロジェクトは、SRHRを大切にし、患者さんに配慮した診療をされている産婦人科医師を独自の基準で掲載するものです。さらに、一人一人の医師にアンケートに答えていただき、実際に受診する患者さんの立場で気になる点について、かゆいところに手が届く情報も載せています。

産婦人科受診に迷ったとき・悩んだ時にご活用ください

SNSでは産婦人科受診について話題になることが多いですが、受診する立場の方が求めるものは皆さん同じではありません。内診台のカーテン一つをとってみても、「カーテンがある方が落ち着く」という方もいれば「カーテンの向こうで何をされているか分からないのであると不安」という方もいます。また、内診そのものも、「自動で脚を開かされるのはいや」という方もいれば、「自分から脚を開くのは恥ずかしい」という方もいます。内診について実際にどのようになっているか分かる項目を設けました。

また、SNSや実際に受診される患者さんから、「小学生や中学生の患者さんの診療を受け入れてくれるところがなかなか見つからなかった」という声もよく聞くため、小学生、中学生、高校生の受診が可能か、思春期の患者さんや性交経験のない患者さんの場合、腹部からの診察が可能か、ベッド上で内診が可能か、などについても掲載しました。

SNSでたびたび話題になり、当院にも多くの患者さんが訪れる「ミレーナ(IUS)」についても、扱っているかどうかは医療機関によりますし、「出産の経験がなくても挿入可能か知りたい」「局所麻酔を行っているところを知りたい」というニーズにも応えるものとしました。

その他、アフターピルの取り扱いや予約の要否、オンライン診療の可否など、さまざまな項目について、医師たちにひとつひとつ答えていただいています。

皆様からの声をお待ちしています

まずは試験運用として公開していますが、全国のさまざまな地域で安心してかかれる医師を見つけられるものとして順次アップデートして充実させていきたいと思っています。「プロジェクトに賛同しリストに加わりたい」と思ってくださる産婦人科の先生方や、「この先生を推薦したい」という方々は、ぜひこちらに連絡いただけると嬉しいです。

crumii事務局メールアドレス support@crumii.com

実際に使っていただいた方からのフィードバックもお待ちしています。

新サービス「crumii Care(クルケア)」もスタートcrumii Care クルケア

産婦人科は女性の味方であり、SRHRのプロバイダーとなる存在です。多くの女性が産婦人科にかかりつけ、自分の体を自分で管理するお手伝いができるよう、crumiiは女性と産婦人科をもっともっとつないでいきたいと考えています。そのため、メディア以外の事業として、女性に見つけてもらい、選んでもらうための各分野のプロが集結し、「crumii Careクルケア)」という包括的マーケティング支援サービスも始めました。

興味のある医師の皆様はぜひこちらをご覧ください。

医院支援サービス「crumii Care(クルケア)」プレスリリース

 

「女性が自分の体について、適切な情報と選択肢を知り、アクションを起こせる」ようになるために、crumiiはさまざまなハードルを無くしていきたいと考えています。

引き続き応援をよろしくお願いします。

宋美玄 産婦人科医 crumii編集長

この記事の執筆医師

丸の内の森レディースクリニック

院長

宋美玄先生

産婦人科専門医

丸の内の森レディースクリニック院長、ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事産婦人科専門医。臨床の現場に身を置きながら情報番組でコメンテーターをつとめるなど数々のメディアにも出演し、セックスや月経など女性のヘルスケアに関する情報発信を行う。著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』など多数。

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