TENGA本社に行ってきた! 遊び心とマジメが同居するグローバル企業の素顔とは?

先日、編集長の宋先生が、株式会社TENGAの本社で打ち合わせがあるというので、編集部スタッフも「連れてって〜!」ということでわがままを言わせてもらい、おじゃましてきました。

世界中で知られる男性向けプレジャーアイテム®「TENGA」。そして、今や女性向けプレジャーアイテムの一大ブランドになったiroha。「性を表通りに」というビジョンを掲げ、世界中でビジネスを展開するその拠点は、一体どんな場所なのか。行ってみると、想像以上に「遊び心」と「マジメ」が共存する空間で、ますますブランドが大好きに!

国際色あふれるオフィス、さすがグローバル企業

TENGAさんの本社は、勝どきにあります。事業展開に合わせて、創業から何度かお引越しをされているそう。現在はプレジャーアイテム®を取り扱う株式会社TENGAさん、妊活に役立つサプリメントやアイテム、早漏や膣内射精障害のトレーニングツールなどのヘルスケア関連アイテムを取り扱う 株式会社TENGAヘルスケアさんがあり、ワンフロアがこの2社のオフィスになっています。

TENGA 会社訪問 編集部レポート セルフプレジャー
中央区のオフィスビル(撮影:crumii編集部)

オフィスの受付スペースに入った瞬間から、デスクに座っている人や往来するスタッフが国際色豊かで、まさにグローバル企業の雰囲気。
本社だけあって世界中のマーケティング部隊が集まっているから外国人スタッフも多めとのことですが、さすが世界を相手に取引している会社です。
スタッフのみなさんも自然体で、国籍やバックグラウンドを超えて笑顔で働いている姿がとても印象的! これだけでTENGAが世界中で愛されるブランドなのがよく伝わってきます。

ドアがTENGA!? ユニークな仕掛けにびっくり

玄関の受付スペースで、驚かされたのがドア。TENGAやん! これは写真を…! と思うものの、とりあえず促されるままに後ろ髪を引かれつつ、打ち合わせスペースに向かいます。

TENGA 会社訪問 編集部レポート エントランス セルフプレジャー
入口のドアがTENGA…!!(しっかりセキュリティロックあり)(撮影:crumii編集部)

皆さんがお仕事しているオフィスを通り抜け、TENGA製品をインテリア風に飾ったおしゃれなスペースを抜けて、会議室兼ショールームに案内されました。ちょっと緊張する打ち合わせも、おしゃれな空間だと気持ちがほぐれて話しやすくなります。TENGAらしい「場づくり」です。

圧巻のショールーム、ずらりと並ぶTENGA製品

壁一面にずらりと並んだTENGA製品は、もう圧巻のひと言。

TENGA 会社訪問 編集部レポート 商品 セルフプレジャー
歴代の商品がズラリ(撮影:crumii編集部)

初期モデルから新たにスタートしたブランドの製品や最新作まで、ずらっと並んで歴史を感じるし、色や形、パッケージの進化を一望できるのも楽しい。期間限定の企業コラボ製品や、テンガチョコレートなどもあって、もはや博物館を作りたい…。

人気商品や最近のトレンドなども教えて頂き、勉強させていただきました。
製品は遊び心たっぷりのデザインですが、カチャッとワンタッチで充電できるスタンドがついていたり、肌に触れる部分はガバッと外して丸洗いできるようになっていたりと、ちゃんと機能的です。TENGAが「ただのグッズ」ではなく「ライフスタイルブランド」として認知される理由が垣間見えますね。

irohaが伝えるのは「自分のためのプレジャー

crumii編集部的に注目するのはやはり、女性向けブランド「iroha」。
かわいらしいパステルカラーや柔らかな質感、インテリアになじむデザインは「誰かのため」ではなく「自分が自分のために心地よさを追求できる」というirohaのメッセージそのもの。
「女性が自分の気持ちよさを堂々と求めて、語っていいんだよ」という企業のスタンスが、製品からも伝わってくる。これはまさに、crumiiが大事にしているビジョンと重なる部分だなと感じました。

crumiiスタッフも含めて今回打ち合わせに参加したのが、全員女性だったこともあり、irohaの製品や使い方のこと、パートナーとのプレイのこと、体位のことから、青少年が触れる性の入り口がAVというファンタジーに偏ってしまうことの課題感や、パートナーとのコミュニケーションまで、時間を忘れるくらい真面目に語り合いました。

iroha初の「可動式」。新製品「AONAMI」をチェック

今回の訪問でサンプルをご用意してくださっていたのが、新商品の先端が曲がる新製品「iroha FIT+ AONAMI」です。
編集長が何気なく押したスイッチで先端がウネっと曲がったので、「えっ!?」とびっくり。irohaの得意なふんわりもちもちした触感と、さらさらの手触りは踏襲しつつ、振動にフォーカスした製品と違って、ゆっくりめのスイングと静かな振動がWの快感をもたらす新しい製品です。
ビビッドめのブルーも可愛い! ただ斬新なだけじゃなくて、「どうしたらもっと心地よい時間をつくれるか」を真剣に考えた結果の形なんだと思うとワクワクしました。

TENGA セルフプレジャー 女性用 iroha FIT AONAMI
今回見せていただいた新製品の「iroha FIT+ AONAMI」(出典:irohaブランドサイト)

大人の性教育にも本気。「おとなセイシル」も始動

そしてもうひとつ印象的だったのが、大人向け性教育プラットフォーム「おとなセイシル」の取り組み。
おとなセイシルは、TENGAヘルスケアさんが運営する中高生向けの性教育ページ「セイシル」に、大人からの問い合わせや相談が多かったことをきっかけに登場したそう。確かに、大人って妊娠や性感染症のリスクはもう言われなくてもわかっている、パートナーもそこそこ固定されている、けど具体的なプレイやマンネリの悩みって何かしら抱えていますもんね…。

TENGA おとなセイシル
おとなセイシルはこちら

そういった悩みの受け皿になることに加え、大人が自分の性や体を前向きに学び直せる場をつくろうとしているそうです。
「性教育」というと学校教育にその責任を押し付けがちなイメージですが、大人になってからこそ必要な知識や安心できる情報もたくさんありますよね。こういう取り組みは、まさに社会全体を変える大きな一歩だと感じました。

もちろんcrumiiも、そういった社会を変えるインフラの一つでありたいと考えています。
他にも、女性のセルフプレジャーや製品情報を扱うコンテンツサイト「iro iro iroha」など、ブランドイメージを損なわず、まじめに性教育コンテンツを制作するメディアとしての活動は、見習いたいことばかり。

TENGA 会社訪問 編集部レポート セルフプレジャー 宋美玄
iroha愛が溢れて語りが止まらない編集長(めっちゃ楽しそう)(撮影:crumii編集部)

crumiiとも重なるTENGA・TENGAヘルスケアのビジョン

今回、本社を訪れて強く感じたのは、「性を恥ずかしいものから、自然に語れるものへ変えていく」というTENGA・TENGAヘルスケア両社の企業姿勢です。ユニークな空間づくりや新しい製品開発、そして教育の取り組み、すべてその軸につながっていました。
これは、crumiiプロジェクトのビジョンともとても近いものです。crumiiでは、医療やSRHRに関する記事を網羅的に取り扱っていますが、すべての女性が、自分らしくいきいきと生きるためには、パートナーシップやセックス、セルフプレジャーも大事な柱。引き続き、取り扱って行きたいと考えています。

女性が自分のからだや性を安心して語れるように、正しい情報とポジティブな文化を広げていきたい。そんな思いを、TENGAさんという先駆者からたくさん学ばせてもらった一日でした。
ここまでのブランドに成長するまでの過程や苦労話など、今後もTENGAさんの取り組みをぜひ取材させてもらいたいと思っています。

もっと広く、「からだと性」を語れる場へ

今回の記事では株式会社TENGAさん、株式会社TENGAヘルスケアさんの本社訪問をレポートしましたが、打ち合わせの際には、パートナーとの関係やコミュニケーションの重要性についても話題にのぼりました。

crumiiではこれまで、女性の健康に深く関わる産婦人科領域を中心に記事をお届けしてきましたが、男性にとっての「かかりつけ」といえば泌尿器科が大きな役割を担っています。
「泌尿器科」と聞くと、女性にはちょっと縁遠くてハードルが高そうに感じられるかもしれませんが、実際には、膀胱炎や尿もれなど、女性にとっても身近で大切なテーマがたくさん。男性をパートナーにもつ女性にとっても、パートナーの健康は欠かせないものです。

crumiiでは今後、泌尿器科領域についても、分かりやすく解説や情報をプラスしていく予定です。産婦人科とあわせて、より広く「からだと性」にまつわることを安心して学べる場にしていけたらと思っています。どうぞお楽しみに!

※「プレジャーアイテム」は株式会社TENGAの登録商標です。

宋美玄 産婦人科医 crumii編集長

この記事の監修医師

丸の内の森レディースクリニック

院長

宋美玄先生

産婦人科専門医

丸の内の森レディースクリニック院長、ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事産婦人科専門医。臨床の現場に身を置きながら情報番組でコメンテーターをつとめるなど数々のメディアにも出演し、セックスや月経など女性のヘルスケアに関する情報発信を行う。著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』など多数。

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