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むくみ、水太りにおすすめの漢方薬3選

 

夕方になると靴がきつくなったり、朝の顔まわりがなんとなく重たく見えたり。食べすぎたわけでもないのに、体が水をためこんだように感じる日、ありませんか? そんなむくみや水太りは、ただの体重増加ではなく、体のめぐりの乱れが関係していることがあります。毎日の不快感をそのままにせず、漢方や養生でやさしく整えてみませんか。

東洋医学の観点からむくみ、水太りはどう見る?

東洋医学では、体の中をめぐる「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスが崩れると不調が起こると考えます。むくみや水太りは、余分な「水(すい)」が体内に停滞した「水滞(すいたい)」や「水毒(すいどく)」の状態として捉えられることが多いです。とくに、水分代謝にかかわる「脾(ひ)」「肺(はい)」「腎(じん)」の働きが弱ると、水をうまくさばけず、体が重だるく感じやすくなります。また、同じむくみ症状でも、冷えが強いのか、汗をかきやすいのか、頭重感があるのかなどによって「証(しょう)」は異なります。これが合っていないと、かえって症状を悪化させたりすることもあり、体質に合った処方選びが大切になるのです。

むくみや水太りにおすすめの漢方薬3選

1.防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水太りで汗をかきやすく、色白でぽっちゃりした、疲れやすいタイプに適した処方です。
2.五苓散(ごれいさん)
水滞が強く、むくみや頭の重さ、天気による不調が出やすいタイプに向いています。
3.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えやすく、むくみやすく、貧血傾向もある女性におすすめの処方です。

足のむくみをケアするパンプスの女性

3つの漢方薬の詳しい解説

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

水太りで汗をかきやすく、疲れやすい気虚(ききょ)タイプにおすすめです。

【こんな症状に】体が重だるい/汗をかきやすい/足やひざがむくむ/ぽっちゃりしやすい/疲れると余計にむくむ
【含まれる生薬】防已、黄耆、白朮、生姜、大棗、甘草
【特徴・効果】防已黄耆湯は、余分な水をさばきながら、「気」を補って水分代謝を立て直していく処方です。体力があまり強くなく、筋肉がやわらかめで、汗をかきやすい人のむくみや水太りに向いています。味わいは甘みの中にやや生姜の風味があり、比較的飲みやすいでしょう。食前または食間に、白湯でゆっくり飲むのがおすすめです。

五苓散(ごれいさん)

水滞が中心で、むくみや頭重感、天気の影響を受けやすいタイプにおすすめです。

【こんな症状に】顔や足のむくみ/頭が重い/雨の日に不調が出やすい/水分をとってもすっきりしない/体がぶよっと重い
【含まれる生薬】沢瀉、猪苓、茯苓、白朮、桂皮
【特徴・効果】五苓散は、滞った「水」を動かして、体の中の水分バランスを整える代表的な処方です。余分な水を外に出しやすくしながら、水の偏った停滞を整えるので、むくみだけでなく頭重感や気圧の変化による不快感にも使われます。味はすっきりしていて、やや淡い甘みと桂皮のほのかな香りを感じることがあります。水分を一気に飲むより、食前または食間に白湯で服用すると続けやすいでしょう。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷えやすく、血が不足しがちな血虚(けっきょ)と水滞が重なった、やせ気味〜華奢な女性タイプにおすすめです。

【こんな症状に】足がむくみやすい/冷えやすい/立ちくらみしやすい/顔色が冴えない/疲れるとだるさが増す
【含まれる生薬】当帰、芍薬、川芎、茯苓、白朮、沢瀉
【特徴・効果】当帰芍薬散は、「血」を補いながら「水」をさばくことで、冷えとむくみを同時に整えていく処方です。血の不足でめぐりが悪くなり、さらに余分な水がたまっているタイプに向いており、足のむくみが気になる女性には特に使いやすいでしょう。味はやさしい甘みの中に、ほのかな生薬らしい香りがあり、比較的まろやかです。冷えが気になる人は、食前または食間に白湯で温かく取り入れてみるのがおすすめです。

まとめ

むくみや水太りは、東洋医学では余分な「水」が滞ることに加え、水分代謝を支える「気」の不足や、「血」の不足による冷えが重なって起こることがあります。同じように見えるむくみでも、水太りで汗かきタイプなのか、気圧に左右される水滞タイプなのか、冷えと貧血傾向を伴うタイプなのかで、合う処方は変わるので、自分の「証(しょう)」に合った漢方を選ぶことが体調を整える近道。なんとなく続く重だるさやむくみは、我慢せずに体質に合った方法でやさしくケアしていきましょう。迷ったときは、医師や漢方に詳しい専門家に相談しながら選んでみてください。

 

※本記事は「漢方と365日。」の協力で作成されました。
漢方と365日
【みんなとつくる漢方メディア 漢方と365日。】
難しいと思われがちな漢方をよりわかりやすく、そして自分事にしてほしいという願いからオープンした「漢方と365日。」
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この記事の監修医師

丸の内の森レディースクリニック

吉住奈緒子先生

大阪大学医学部医学科卒。 大阪府立急性期・総合医療センター、厚生労働省医系技官などを経て、現在は東京女子医科大学附属東洋医学研究所 助教。 専門は公衆衛生、東洋医学。毎週火曜日、丸の内の森レディースクリニックで漢方外来を担当。

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