そろそろ本格化!乾燥対策におすすめの漢方薬3選
冬が近づくと、空気が乾き、お肌のカサつきや喉の不快感を感じたり、咳が出やすくなったりといった症状が出始める方も少なくありません。
空気が乾燥し、体内の水分が不足してくることで、肌だけでなく粘膜も乾燥しやすくなります。体の内側の潤いが足りなくなると、肌のかさつきやかゆみが出たり、喉がヒリヒリしたりするため、体内の水分を守ることが非常に重要です。
肌や喉だけじゃない!秋の乾燥が引き起こす体調トラブル
特に秋頃は、夏に消耗した体に乾燥が重なり、体調を崩しやすい季節。
東洋医学ではこの時期は「肺」に関わると考えられ、風邪、咳、喉の痛みなど、呼吸器系のトラブルが現れやすくなるとされています。
乾燥によって失われた潤いを補い、表に見える症状だけでなく、体の内側で起こっている不調にも目を向けていきましょう。

乾燥が気になる方におすすめしたい漢方3つ
1.麦門冬湯(ばくもんどうとう):
体内の潤いが足りず、
・乾いたような咳が続く
・痰が出にくい
・喉や肌がカサつきやすい
といった症状が目立つ人に適しています。
2.温経湯(うんけいとう):
血行が低下しやすく冷えを感じやすいタイプ。
・月経周期が乱れやすい
・PMSや月経痛が強く出る
・冷えによる乾燥肌
・冷え症だが手足がほてることがある
などの傾向がある場合に用いられます。
3.当帰飲子(とうきいんし):
血が十分に巡っていない状態に向く処方。
・皮膚が乾きやすくかゆみがある
・冷え症ぎみ
・立ち上がったときにふらつく、めまいを感じる
といった人に選ばれることが多いです。
【H2】おすすめ漢方薬3選、処方の解説
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
乾いた咳や痰が切れにくい「陰虚」タイプにおすすめです。
こんな症状に:空咳が続く、痰が少なく切れにくい、激しく咳き込んで顔が赤くなる、喉の乾燥・イガイガ、肌や唇の乾燥が気になる など
含まれる生薬:麦門冬、半夏、粳米(こうべい)、大棗、甘草、人参
特徴・効果:体の潤いを補い、喉や肺の乾燥を改善します。乾いた咳を落ち着かせ、激しく咳き込む症状にも適しています。軽く甘みがあり、飲みやすい味です。
顆粒・エキス剤が主流で、咳が強いときや、乾燥を感じる朝晩に白湯で服用するのがおすすめです。
温経湯(うんけいとう)
冷えと血行不良による婦人科症状・肌トラブルが気になる方におすすめです。
こんな症状に:生理不順、PMS(月経前の情緒不安定)、月経痛、下腹部痛、手足・体の冷え、手足のほてり、肌の乾燥・かさつき・くすみ など
含まれる生薬:当帰、桂枝、芍薬、川芎、甘草、牡丹皮、生姜、人参、半夏、麦門冬、呉茱萸、阿膠
特徴・効果:体を内側から温めて血流を良くし、女性特有の冷えや痛みに働きかけます。保湿作用もあり、乾燥肌の改善にも期待できます。
ややスパイシーで苦味のある味が特徴。空腹時または朝夕に白湯で飲むと効果的です。冷えを感じる時期は特におすすめです。
当帰飲子(とうきいんし)
慢性的な乾燥やかゆみ、冷えによる不調に悩む方におすすめです。
こんな症状に:肌のかゆみ・乾燥、手足の冷え、慢性疲労、血行不良による顔色不良 など
含まれる生薬:当帰、芍薬、川芎、蒺藜子、防風、地黄、荊芥、黄耆、何首烏、甘草
特徴・効果:血を補い巡らせることで、肌の乾燥やかゆみを体の内側から改善します。特に乾燥性のかゆみが強い方に適しています。
比較的飲みやすい味で、ほのかな甘みがあります。朝晩の空腹時に白湯で服用するのが理想的。肌の乾燥が強い季節におすすめです。
秋の乾燥に負けないための漢方薬で体を整える
秋になると空気が一気に乾き、肌だけでなく体の内側にも影響が出やすくなります。喉の違和感や咳、月経周期の乱れ、PMSが強くなるなど、季節の影響による不調が起こりやすい時期です。
漢方では、体質(証)に合わせて不足した潤いを補ったり、血流を促したりすることで、こうした症状を和らげていきます。
ただし、体質に合わない漢方を自己判断で選ぶと、かえって体調を崩すことも。漢方に精通した医師や専門家に相談し、自分の状態に応じた処方を選ぶことが大切です。
自分にしっくりくる漢方薬と出会い、乾燥に負けず、季節の変わり目を健やかに過ごしましょう。
※本記事は「漢方と365日。」の協力で作成されました。
【みんなとつくる漢方メディア 漢方と365日。】
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