「私のアソコ、変かも?」誰にも聞けないデリケートゾーンの形・色の「正常」とは
ネットやSNSで流れてくる「理想の形」と自分を比べて、一人で不安を抱えている女性が、実は今、とても増えています。今まであまりじっくり見てこなかった自分の「アソコ」について「他の人より黒いかも」「形が左右バラバラ」「ひらひらした部分がはみ出ている」と、心配になる方もいます。この記事では「デリケートゾーンの形や色」について、お話しします。
「普通」の正体
デリケートゾーンの形やサイズ、色は、一人ひとりの顔や指紋が違うように、さまざまなものがあります(表参照)。多くの女性が「これが普通」と思い込んでいるデリケートゾーンの形は、実はごく一部の限られたケースに過ぎません。
自分の形が「変」だと思ってしまう原因の一つに、ネットの広告やアダルトコンテンツ等の影響があります。そこで見かける画像は、データ修正(加工)されていたり、特定の「見栄えの良い」形だけが選ばれていたりすることがほとんどです。画面の中の「加工されたもの」と自分を比べる必要はありません。

同じ年齢でも幅があり、年齢でも異なる
ひらひら(小陰唇)の左右差
むしろ、左右の形やサイズが完全に同じ人のほうが珍しいです。左右で1cm以上の差があることも普通で、医学的にも全く問題ありません。
はみ出し
「内側のひらひらが外側の唇(大陰唇)からはみ出ているのは変?」と聞かれることがありますが、はみ出ていても問題ありません。
大きさ
小陰唇、大陰唇、クリトリスのサイズは人によって大きく異なります。
また同じ人でも年齢によっても変化します 。

デリケートゾーンの黒ずみの原因
「肌がピンク色じゃないと不潔に見えるかも……」と心配する声をよく聞きます。しかし、医学的に見ると、デリケートゾーンが褐色や黒っぽくなるのは「病気ではない」ことが多いです。
ホルモンの影響
思春期を迎え、女性ホルモン(エストロゲン)が分泌されるようになると、メラニンを作る細胞が活発になります。つまり、色が濃くなるのは体が成熟したサインであり、生理現象としてごく自然なことです。
摩擦の積み重ね
下着の締め付け、トイレットペーパーでの拭きすぎ、ナプキンのこすれなどが刺激となり色が濃くなることがあります。

デリケートゾーンの手術は必要?
最近、デリケートゾーン(小陰唇・クリトリス・処女膜など)の美容形成手術について話題が出てきています。しかし、デリケートゾーンの手術には注意が必要です。
手術によって痛みや出血、感染やケロイドなどの合併症が起こるリスクがありますし、手術した部位の感覚変化(しびれや感じ方の低下)や性交痛が起こり再手術が必要になる可能性もあります。アメリカの産婦人科学会(ACOG)や世界産婦人科連合(FIGO)からは「デリケートゾーンの美容手術には、とても注意が必要」と声明を出しています。
デリケートゾーンの手術を検討する必要があるのは、以下のような「生活面で困る症状」があるときです。
・自転車に乗ると挟まって痛い
・タイトなパンツを履くと擦れて痛い
・運動をするときに邪魔になる
・セックスのときに痛みが強い
このようなときは、手術をする前に、まずは産婦人科を受診して相談してください。

今日からできる!自分をいたわる習慣
デリケートゾーンの色や形が気になる場合、まずは以下のようなことから始めてみましょう。
優しく「洗う」
顔を洗うのと同じくらい、優しく洗います。石けんは、デリケートゾーンの環境に合わせた「弱酸性」のソープを使いましょう。普通のボディソープだと刺激が強すぎて、逆にかゆみや黒ずみの原因になることがあります。
「保湿」を毎日
お風呂上がり、顔に化粧水を塗るように、デリケートゾーンにも化粧水や乳液等で保湿してあげてください。肌が潤うとバリア機能が高まり、摩擦によるダメージを受けにくくなります。
自己処理に注意
カミソリや毛抜きでの自己処理は、肌を傷つけて黒ずみを悪化させる一番の原因です。また、脱毛後は特に保湿を丁寧にしてください。

デリケートゾーンの形を変える必要はありません。
デリケートゾーンの形や色は、一人ひとり違います。誰かと比べる必要はありません。もし、どうしても不安や心配があるときは、一人で抱え込まずに産婦人科を受診して相談してくださいね。
参考資料
・アメリカ産婦人科学会
https://www.acog.org/clinical/clinical-guidance/committee-opinion/articles/2020/01/elective-female-genital-cosmetic-surgery
・世界産婦人科連合
https://obgyn.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijgo.70203















